君が思い出になる前に

何か特別に文字にしておきたい気持ちがあるわけじゃないし、気持ちなんかまとまるわけもないけど、それでもこの気持ちは今しか書き留めておけないから。

月曜日の今頃私はどんな気持ちで電車を待っているのかな。そんな不安も込めて。

 

 

2019年12月15日。推しがアイドルとして最後のステージに立ちます。推しの卒業─「初めて」をたくさんくれた推しが最後にくれる「初めて」です。

そしてクリスマスライブが推しのラストライブになると発表されてから、ずっと、ほんとにずーっといろんな気持ちと向き合ったり逃げたりしてきました。

 

いつかいなくなってしまうことは何となく分かっていました。未来に対してどこか他人事のように話すことがあるのは夏の終わり頃から感じていたし、「大切なお知らせ」の文字を見た時も(思っていたより早かったけどやっぱりなぁ)なんて思ってしまいました。

だからこそ「東京ドームでは会おうぜ!」って言葉も出てきたんだと思います。今でもその気持ちは変わってないけどね。推しがBAE BAE/SWAGになるだけで、少し形は変わってしまっても同じ夢を見ることに変わりはないから。だからこれからは向かい合わせじゃなく隣に並んで同じ夢を見ましょう

それでも、私はやっぱりEBiSSH/ONE N' ONLYの推しが好きです。もうダンスが上手くなったねと言えない寂しさも、これからグループがどんな大きなステージに立ってもそこに推しだけがいない悔しさも、まだまだ乗り越えられそうにありません。わがままだけどもっと推しがいる未来が欲しかった。毎日毎日涙が溢れてしまう瞬間があって、自分でもびっくりするくらいです。人ってこんなに泣いちゃうんだなぁ、って。

 

それからどんな顔で、どんな言葉で、どんな気持ちで最後を迎えたらいいのか分からなくなりました。せっかくお別れする機会をもらえたけど、笑えばいいの?泣けばいいの?「今までありがとう」と「大好きだよ」はちゃんと言えるのかな?

クリスマスライブは全力で楽しみたくて、涙で推しが見えなくなるのは嫌で、でも泣いてしまうなら我慢したくはなくて、もしかしたら苦しすぎて泣けないかもしれない。

そんな中でも新しい予定は決まっていって、私はどうしても素直によかったねって気持ちにはなれませんでした。そういう自分に気づいた瞬間の自己嫌悪はほんとに酷くて、あんなに「推しがいた今までと推しのいないこれからがきちんと繋がってるって思えるようにしたい」と言いながら曲を聴いてきたのに、もう二度と現場に行けないような気がしました。それでも何だかんだ理由をつけて行くんだろうけど笑

 

 

今ここで文字を打っていても思います。ほんとにずーっといろんな気持ちと向き合ったり逃げたりしてきたんだな、私。だけどきっといちばん大切なところ、推しへの「好き」って気持ちからは逃げられなかったな。むしろあの日から推しのことばっかり考えて、そんな気持ちと今までより向き合えたかもしれないな。

 

そして12月15日のことも、その先のことも、いくら考えてもそれは想像した気持ちでしかないから。私は私のまま、何を見て何を感じて何を思うのか、少し楽しみにしているくらいがちょうどいいのかもしれません。こうあるべき!は置いといて、きっとどんな気持ちも間違いじゃないと言い聞かせてみます。

 

 

 

こーきさんへ

ほんとは寂しいよ。もう会えなくなっちゃうのはすごくすごく寂しいよ。行かないでって言いたい。変わらないでって言いたい。

それでもあなたに出逢えてあなたを好きになれて、私は幸せです。きっとこれからも好きです。大好きです。だからお互い頑張って生きていこうね。夢は絶対叶えてね。

それではまた。待ち合わせは東京ドームで。

私より